ことひとのいはむやうに 02-037

2021-01-13

別人が言うように、すなわち普段の光源氏ではない言い方の意味ではない。他人事(ひとごと)のように言う。結婚相手を探すという男性にとって最大の関心事を話しているのに、まじめに会話に加わろうとせず、外から物を言うような口ぶり(「ななり」に端的に表れている)に、頭中将は気分を害しているのだ。


すべて にぎははしきによるべきななり とて 笑ひたまふを 異人の言はむやうに 心得ず仰せらると 中将憎む

(光源氏)何でも富んでることを基準にすべきみたいだねと冷やかしになるので、あなたらしくもなくもののわからぬおっしゃりようだ、と中将はなじる。

Posted by 管理者