うるはしく 02-123
笛の音にきちんと合わせる。
懐なりける笛取り出でて吹き鳴らし 蔭もよしなどつづしり謡ふほどに よく鳴る和琴を 調べととのへたりける うるはしく掻き合はせたりしほど けしうはあらずかし
男は懐に入れておいた笛を取り出して吹き鳴らし「月影もよし」と、宿決めの歌を笛の合間合間に少しずつ歌ううちに、調べよき和琴をあらかじめ調子をあわせておいたと見え、男に合わせて合奏したその様は悪いものではありませんでした。
ヴァリエーション:
うるはしく
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笛の音にきちんと合わせる。
懐なりける笛取り出でて吹き鳴らし 蔭もよしなどつづしり謡ふほどに よく鳴る和琴を 調べととのへたりける うるはしく掻き合はせたりしほど けしうはあらずかし
男は懐に入れておいた笛を取り出して吹き鳴らし「月影もよし」と、宿決めの歌を笛の合間合間に少しずつ歌ううちに、調べよき和琴をあらかじめ調子をあわせておいたと見え、男に合わせて合奏したその様は悪いものではありませんでした。